KUROのブログ

黒崎政男〜趣味の備忘録

2023年11月

 先日、長い友人でヴァイオリンなどの弦楽器調整や弓を制作するK氏に、私の愛用の楽器ヴィオラ・ダ・ガンバ(17世紀 イタリアブレシア制作)にエンドピンを制作してもらった。

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ヴィオラ・ダ・ガンバにエンドピン!?

とんでもなく邪道に思われる。

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通常はこの古い絵のように、脚の間に挟んで弾くモノなのである。だからこそ、da gamba (脚の)なのである。


通常は膝に挟んで弾くものなのだが、弾いているとだんだん脚が辛くなってくる。脚の長さも影響しているかもしれないが、プロのガンバ奏者でも台の上に載せて弾いている人もいることを私は目撃したことがある。
関連する画像の詳細をご覧ください。Category:Henriette of France playing the Viola da Gamba (Jean-Marc ...
この有名なフランス18世紀の絵では、ガンバを床に付けているのか挟んでいるのか不明な感じだ。

だが、さらに古い絵画などを探してみると、ヴィオラダガンバを台の上において演奏している図もあるではないか。


viola da gamba に対する画像結果


■きっかけはチェロのエンドピンを木製にしたこと

きっかけはこうだ。K氏はチェロのエンドピンは、金属製の通常のものをやめて、いい素材の木製にすると、音がキンキンせずに、深い柔らかい音がするようになるという。K氏は本来チェリストなのでチェロのことはよく知っている。それに氏の細工は実に見事で、モノとしての素晴らしさに惚れ惚れしてしまう。彼が作り上げた木製エンドピンを、私のチェロに取り付けてもらった。

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エンドピンを木製に変えてもらった私のチェロ。深く柔らかい音になった。

チェロのエンドピンを金属製から木製にK氏に変えてもらったこの時に、私はついこう言った。
「ガンバにもエンドピンあったらなあ」
作れるよ。いやだったら、抜いて外せば元通りだよ。という言葉にさっそく依頼してしまったのである。

約半年後、彼の工房で作り上げたエンドピンが我が家に到着する。

さあ、付けるよ、電動ドリルとかない?とK氏が私に訊ねる。あるけど・・




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結構、野蛮な作業をするのだなあ、と感心。私の真空管アンプ制作のときに使用する電動ドリル登場。細心の繊細さと無骨な野蛮さが同居するこの瞬間を、呆然とみていた私だった。

















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全高12cm ミャンマー 小仏像 17世紀

小金銅仏など、私は長年にわたって集めた。だが、本当にこれが唐時代のものだろうか、とか猜疑心がいつも消えず、結局、多くの小仏像は拙宅の秘蔵扱いとなって、戸棚の中にしまい込まれた。そしてついにはその猜疑心に耐えかねず(笑)、ほとんど全部を骨董屋さんに引き取ってもらった。
  そのなじみの骨董屋さんが、「ほらきっとお好みだよ」と出してきたのがこのミャンマー小仏像1600年代。「もう小仏は懲りてるからもういいよう」というと、大丈夫だよ、これは。間違いなくミャンマーの古い仏像、といって膨大な「東南アジアの仏教美術」の資料を見せてくれる。古代のものではなく近世の時代だし、この時代のものはニセモノも作られていないだろう、と考え、結局もらうことに。お代は、その日設定されていた飲み会の店主分は私が持つ、というということで一件落着。なんかお互いほくほくだった。
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二年前に処分した、我が家秘蔵だった(偽?)金銅仏たち。






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直径約15cm 伊万里 古九谷様式 1650年前後

 使われている呉須(顔料コバルト)がとてもいい感じで、深い発色になっている。回りの花から草の筆がとても見事でうれしくなる。中央はあじさいの花だろうか、めずらしい。これが江戸時代の初期のもの(有田地方で焼かれた古九谷様式)で20年前は伊万里大ブームでとても高価だった。いまでは現代作家ものより遙かに安価で入手できる。うれしい。食事の取り皿にちょうどいい大きさである。
 

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