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(管球式stereoパワーアンプ(自作)WE205F(右と真中の二本)の単段アンプ。一番左の真空管は直熱整流管RCA80)


 ネット上にあるアラートのシステムはとても便利で、ヤフオクなどでは、自分の選んでおいたキーワードを含む商品が出品されたときには、直ちにメールで知らせがくるようになっている。真空管をネットで半年前ぐらいに購入した名古屋のオーディオショップから、先日、またWE205Fが入荷した、というアラートメールが届いた。アラートを設定した覚えはなかったのだが、見てみると、205Fの管頂プリントのタイプ(通常はベースの袴の箇所に型番がプリントされている)で、より初期型だ。価格もかなり安く設定してあったので、つい購入してしまって(これでWE205Fは8本目)昨日、届いた。さっそくアンプに差して使ってみた。
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(ガラスの上面に205 made in USAという文字が見える。これが管頂プリント)

左チャンネルに差したが、右チャンネルも以前入手してあった管頂プリントタイプにして揃えた。
 なんと音がすばらしい!これまでのWE205D(丸玉タイプ)や、通常のWE205Fタイプに比して、全体的に音が華麗でかつ中低域がものすごくしっかり出ている。あれえ、同じWE205でも、タイプによってそれほど音が違う?!自分でもまだ半信半疑なのではあるが、とにかく音が心地よくて仕方がない。

(試しに掛けたレコード。ブリテン作曲・指揮 シンプルシンフォニーから第二楽章。(録音技師はK.ウィルキンソン) DECCA LPプレーヤーはLINN LP12 (kandid + urika2)+ LINN Klimax DSM    +タンノイ IIILZ(red)


ちなみに、以下が205Fの通常の袴プリントタイプ。隣はさらに初期(1924年~1930年代)のテニスボールタイプ。
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ウエスタン・エレクトリックの真空管といえば、WE300Bと相場が決まっている、と言ってもいいが、半年前にこのWE205D(F)を気に入ってからは、300Bは4本を残してすべて処分してWE205に交換してしまった。

秋葉原の真空管屋AAの店長によれば、普通はWE300Bまでいけばそれでオーディオ人生は上がり、だが、そのうちの一、二割の人が、さらにWE205に進みます。でもほんとに超稀少真空管だしねえ、と言われた。でも、この真空管はマニアの雑誌の表紙を飾ることだってある真空管だ。

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まあ、むしろこの2006年にでた雑誌をバックナンバーとして購入しておいたのが数年前。この表紙を眺めているうちに、無意識のうちに、<いつかは205>となっていたのかもしれない。
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この雑誌によれば、WE205F(プリント・ベース)と、205F管頂プリントでは、ほとんど音質の差はない、と論じられている。ただ、205F初期のもの(管頂)はマグネシウム・ゲッターが残っているが、プリント・ベースのものになると、通常のバリウム・ゲッターになる、との記述がある。
 私のオーディオシステムでは、205Fプリントと205F管頂の差は実に大きい(と少なくとも今日は)感じられた。
 ここまでディテールに入り込むと、とんでもない愉しさと悩みが一緒くたになって私を襲ってくる。