1960年代の代表的名盤、クレンペラー指揮マーラー四番 (コロンビア)や、ブリテン指揮モーツアルト交25番(デッカ)の初期盤を、all LINN、LP12(urika2) + Klimax DSM + EXAKT Speaker 520で鳴らしてみる。
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  LINN EXZAKTシステムのスピーカー520を導入して、丸四ヶ月が経った。ちょうど夏を迎えていたので、熱を発する真空管アンプは使いたくない、という時期。だから、熱をほどんど発しない(メインアンプがそもそもスピーカー本体の中に内蔵されていて、発熱がほとんどない)EXZAKT システムをもっぱら使うことになった時期である。
 ソースは、CDやら、ハードディスクに貯めてあるデジタルファイルやら、Net上のストリーミング音楽配信サービスのTIDALでクラシックの最新アルバムやら、をBGM的な感じで、LINN EXZAKT 520を鳴らし続けていた。
 昨日、季刊『ステレオサウンド』(2019年夏号)をぱらぱらめくっていると、自分の記事に行き当たる。サウンドクリエイトの広告ページで「クロサキ教授のLP12改造記」vol.2 というもの。3ページもあるのだが、その中のジャケット写真で、クレンペラー指揮マーラー第4番(レコード番号 SAX 2441)、正真正銘のオリジナル盤(ブルー&シルバーレーベル)が写っているのに気がつく。
 1年前ぐらいに、E-bayで見つけて購入したものだが、私が(再)所有しているLPレコードの中では1番高額なもののうちの一枚だった。あのころは夢中で初期盤を狂ったように集めていたなあ、と思い出しながら、ふっと、この初期盤をEXZAKT スピーカーで鳴らしてみたら、どうだろう。と思い立った。

 まあものすごい音場感!楽器がひとつひとつ分離しながらも、有機的統一のなかで響く。楽器の音色がそれぞれみごとに表現されていて、クレンペラーが指揮する悠揚迫らざる大ぶりのオーケストラが目の前にあるように錯覚する。


<you tube>
「英コロンビア(オリジナル初期盤)クレンペラー指揮マーラー4番」


https://youtu.be/pH-ij2eGVQo




 私はこのEXAKTシステムを導入してはじめのころ、

◎新しい時代の新しい録音の音楽(1990年以降〜最新)はこのLINN EXZAKT システムで、
そして、
◎1960年代を中心とするステレオ・LP黄金期の音楽は、ヴィンテージシステムのtannoy IIILZ + RCA250真空管アンプで聞く
のが、それぞれいい音で聴けるし、まっとうな形だ、と考えた。
  だけど、この1960年代名盤初期盤を、見事にならしきるこの音は一体なんだ!
という感じである。

 ついでに、というわけではないが、では、今度はDECCA盤をかけてみよう。
名録音技師、ウィルキンソンが録音した、ベンジャミン・ブリテンが指揮の
モーツアルト交響曲第25番、1楽章。


< you -tube>
「デッカ初期盤 ブリテン指揮モーツアルト交響曲25番」

https://youtu.be/_EMyuHDyWL0



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いいねえ、という感じで鳴ってくれる。

この最新EXZAKTスピーカーでも、古典的名盤のLPをたのしく聞くことができる。

             ★

いや、まてよ。もしかして、気候が秋になってきて、空気の感じが変わっていい音になったのかもしれない。やはり、タンノイ+真空管アンプのヴィンテージシステムでも、同じレコードを聴いてみなければ、ちゃんとした比較にならないかもしれない。。


 でも、とにかく、LP12(urika2) の再生能力がものすごいということだけは確かなようだ。
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LINN LP12   ==> Klimax DSM/2
カートリッジ kandid
 アーム EKOS
電源 RADIKAL
内蔵イコライザー urika2